
NISAで投資するとお得って聞いたけど本当に大丈夫?貧乏にならない?
今回は投資歴10年以上のわたしが、NISA貧乏について解説します。



NISAは非課税でお得だから、どんどん投資したくなりますよね。
しかし余裕がなくなるほどの投資をしてしまうと、大きな損失を食らい貧乏になってしまう可能性が高まります。
この記事では、NISA貧乏の避け方や上手な積立投資のやり方について解説します。
幸福度の高い投資をしたい人や、リスクを取ってでも少しでも早くお金持ちになりたいひとは、ぜひ最後までご覧ください。


NISA貧乏とは?投資に収入の多くをつぎ込むリスク


NISAを利用した投資は資産形成に非常に役立ちます。
一方で、生活に必要な資金まで投資に回してしまい、日々の生活が苦しくなる「NISA貧乏」に陥る人もいます。



2024年にNISAの制度が変わり、年間の最大投資額が360万円になったことが原因ですね。
本来、NISAは少額から手軽に資産形成を始めるための制度です。しかし、生活費を削って投資に回すと、日常の生活が圧迫され、投資をストレスに感じてしまいます。



投資先が値下がりしてマイナスになると、本気で落ち込みます。
NISA貧乏に陥る主な原因は次の通りです。
- 生活費と投資資金の区別ができていない
- 短期的な市場の上昇に焦って投資額を増やしてしまう
- 将来への不安から必要以上に投資にのめり込む
- リスク許容度を超えた投資をしてしまう
- 投資に対して過度な期待を持っていまう
例えば、月収25万円の場合、家賃・光熱費・食費等で18万円使う人が、残り7万円全てをNISAに回してしまい、急な出費や趣味の余裕がなくなることもあるでしょう。



こんな時に相場が下落すると…。
NISAを利用した投資は、効果的な資産形成となります。ただし、過度な投資は生活の質を下げてしまい、NISA貧乏となってしまうリスクがあることを理解しておきましょう。
NISA貧乏を避けるために知っておくべき3つのポイント


NISA投資を成功させるためには、資金管理と長期的な視点が重要です。
今回ご紹介する3つのポイントを守ることで、生活を圧迫せず、効率的な資産形成が可能になります。
生活防衛資金を貯めてからNISAを始める
生活スタイルや家族形成にもよりますが、最低3~6ヶ月分の生活費を確保することが重要です。
生活防衛資金があれば、突発的な支出や収入減少の際にも投資を続けられ、前もって計画した投資が可能になります。
もし生活防衛資金がないタイミングで病気や退職を余儀なくされると、せっかく投資した資産を売却して生活しなければなりません。
そうはならないためにも、ある程度生活できるように貯金しておきましょう。
余裕資金で投資する
NISAには、余裕資金を使い、生活に影響を及ぼさない範囲で投資を行うことが大切です。
わたしとしては、月収の10%程度を投資に充て、生活水準を維持することをオススメしています。



さらにいうなら、わたしの場合はボーナスの8割を投資していました。
というのも、NISAはいざという時は自由に売却することが可能だからです。しかも今のNISAは売却してもNISA枠が翌年復活するので、じゃんじゃん投資してしまっても問題ありません。
制限がないので余剰資金があれば入金力を上げ、より多くの資金に複利効果を活かすことが可能です。
そのためにも、固定費や変動費をきちんと管理し、使っていないサブスクはないかなど、定期的に支出を見直して、余剰資金を増やすようにしましょう。
長く積み立て続ける
NISAでの投資は、短期で利益を狙うのではなく、長期間積み立て続けるようにしましょう。



デイトレードのような頻繁な投資でお金持ちになれるのは、一部の運も味方につけた天才だけです。
デイトレードでは、日々の売買益で稼ぐわけですが、それだと多額の入金が必要になります。
しかし、NISAではどれだけ入金しても年間360万円が限度。
- つみたて投資枠:年間120万円
- 成長投資枠:年間240万円
つまり短期売買をしていると失敗した場合に多額の入金でNISA貧乏になりやすいわけです。



それなら、長期投資のメリットを活かした方がNISA貧乏からは避けやすいですよね。
長期投資のメリット
- 複利効果の最大化
- 市場変動リスクの軽減
- インフレに負けない資産形成
長期投資家が大好きな「eMAXIS slim 全世界株式」や「eMAXIS slim S&P500」は過去の歴史を見てもずっと右肩上がりですし、安心感があるのではないでしょうか。
長期積立は、資産形成の基本戦略です。途中でやめず、継続できるように無理のない範囲で投資しましょう。
貧乏でもNISAで積立投資を始めるべき理由


NISAは100円から投資できるので、貧乏であっても積立投資を始めた方がいいです。
その理由について、詳しく解説します。
節税効果が高い
NISAは運用益が非課税になるため、節税効果が非常に高い制度です。
通常の投資なら20.315%の税金がかかりますが、NISAなら非課税。
例えば100万円の利益の場合、通常投資では約20万円の税金が発生しますが、NISAなら0円です。





しかも、節税分が複利効果を高めるため、資産がより大きく成長します。
複利を活かすためにも、100円でもいいから多くの資金を投資することが成功の秘訣です。
NISAの節税効果を最大限に活かして、効率的に資産形成を進めましょう。
損する可能性が低い
NISAでの積立投資は、上手に活用すれば長期的な運用と分散投資により損するリスクを低く抑えることができます。
これは、インデックスファンドを活用した世界経済全体への分散投資が基本となっているためです。
リスクが低い理由
- 世界中の企業に分散投資
- 毎月定額での購入し、相場変動の影響を平均化
- 長期保有による市場変動リスクの軽減
日経平均株価もコロナショック後大きく下落しましたが、長期投資を続けた結果、たった数年で過去最高値を出し、回復しています。
長い歴史を見て右肩上がりを続けている優良なインデックスファンドに投資をすれば、損する可能性は低いといえるでしょう。
少額から始められる
NISAは100円から投資を始められるため、収入が少ない方でも無理なく取り組めます。
少額であっても、長期的に積み立てることで大きな資産形成が可能です。
もし仮に月1万円を利回り7%て20年間積み立て続けた場合、次のような結果となります。
- 元本:240万円
- 運用収益:281万円





運用収益が元本を上回っています。
NISAは期限がないため、制度が終わらない限りずっと非課税の恩恵を得られる投資です。
将来の資産のためにも、わずかな金額からでも投資を始めていきましょう。
いつでもお金を引き出せる
NISAは投資した商品をいつでも何度でも売ることができるため、必要なときにお金として引き出すことができます。



もちろん、ペナルティはありません。
急な出費が発生したときに、資金として引き出せるため、安心して投資を続けられます。
さらに、売った分のNISA枠は復活します。
ただし、NISAは1,800万円が取得価額の限度です。売却した商品の取得価額分が新たな投資に利用可能となるのは、翌年以降になることに注意が必要です。
長期投資による複利効果に期待できる
NISAの最大の魅力は、長期投資による複利効果で資産を大きく成長させられることです。



あのアインシュタイン博士も「複利は人類最大の発明だ」という言葉を残しています。
元本が100万円で、利回りが10%だった場合は次のようになります。


年数 | 単利 | 複利 |
---|---|---|
1年目 | 110万円 | 110万円 |
2年目 | 120万円 | 121万円 |
3年目 | 130万円 | 133.1万円 |
4年目 | 140万円 | 146.41万円 |
5年目 | 150万円 | 161.051万円 |
このように、運用期間が長くなるほどに、単利と複利では資産額に差がひらきます。
NISAは非課税期間がないため、運用期間を長期化させるほどに恩恵も大きいです。
早期に投資を始め、こつこつを元本を積立てていき、長期の資産形成を目指しましょう。
ドルコスト平均法で資産形成が安定する
ドルコスト平均法は、市場の上下に関係なく定額投資を続けることで、平均取得単価を抑える投資手法です。
定額を定期的に投資することで、価格が高いときは少量を、安いときは多く購入できます。
そのため、市場のタイミングを気にせず、安定的な資産形成が可能になります。


安定性が高まる理由
- 高値での一括投資リスクを回避
- 価格下落時により多くの口数を購入
- 感情的な投資判断を防止
決めた金額を相場を気にせず、毎月積み立て続けるだけ。



NISAでは、証券会社で自動積立に対応しているため、証券口座に入金だけして後は放置可能です。
貧乏であっても入金だけ気を付けていればいいだけなので、投資初心者にとっても比較的容易な投資法といえるでしょう。
毎月の適正な積立投資額を決め方


NISAの積立投資で大切なのは、適正な投資額を決めることです。
収入と生活費のバランスを考慮して、無理のない投資額を設定しましょう。
それでは、毎月の適正な積立投資額の決め方をご紹介します。
収入のうちいくら積み立てるか決める
毎月の収入の10~20%を目安に、生活に支障が出ない範囲で積立額を設定しましょう。
収入の全額を投資に回すのは危険です。生活費や緊急時の出費に備えた資金を確保しつつ、無理のない額を積み立てることが重要です。
また、生活の質を下げてまで投資をしてしまうのは効率が良いものの、生活の満足度が格段に下がってしまいます。



今しかできないこと、若いうちにしかできないことはたくさんあります。
積立投資額を決める順番
- 固定費を下げる
- サブスクの解約
- 格安SIMの利用
- 基本料金0円の電力会社と契約
- 生活費を決める
- 生活防衛資金を貯める
- 積立投資額を決める
- 娯楽費を決める
この順番で積立額を決めていけば、無理のない範囲で設定しつつ、生活満足度を下げることはないでしょう。
おすすめの格安SIMはこちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。


また、電力会社は無数にあるのでプロに任せるのが一番です。
相談料はもちろん無料で複数のサイトを比較できるサービスをこちらの記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。


目標に合わせた投資プランを意識する
投資の目標を明確に設定し、それに応じた積立額と投資期間を決めることが重要です。
目標を明確にすることで、達成に向けた計画が立てやすくなり、モチベーションを維持しやすくなります。



逆に漠然とした投資だと、つい途中で挫折しそうになります…。
決めておくべき投資プラン
- 毎月の積立額
- 目標金額
- 投資期間
- 投資商品(想定利回り)
最初はざっくりでいいので、「毎月3万円なら投資を続けられそうだな」とか「あと30年後には3,000万円は達成したいな」など目標を決めておきましょう。
シミュレーションして投資を始める
具体的な数値で将来の資産形成をシミュレーションすることで、目標達成への道筋が明確になります。
金融庁の「つみたてシミュレーター」では、必要な積立額や投資期間を現実的に調べることが可能です。
例えば、現在30歳で定年までの30年間で目標金額4,000万円、想定利回りを5%としましょう。
すると、毎月の積立額は以下の通りとなります。





毎月48,000円ほど投資することで、達成できることがわかりますね。
もちろん、もっと投資額を増やしたり、利回りを上げたりすれば早く達成できます。
しかし大切なことは、目標を達成するためにどれだけ無理のない範囲で投資が続けられるかを知ること。
NISAで貧乏にならないためにも、シミュレーションで計画を具体化し、安心して投資を始められる環境を整えましょう。
NISAで積立投資をおすすめできない人


NISAは投資初心者に非常におすすめです。
優良なインデックスファンドに投資をすれば、チャートを見る必要もなく、暴落時も高騰時も淡々と積み立て続けるだけなので、分析の必要もないからです。
しかし、NISAで積立投資をおすすめできない人がいます。
どのような人がおすすめできないのかをご紹介します。
短期で大きな利益を得たい人
積立投資は、短期的に大きな利益を目指すには不向きな投資方法です。
長期的な資産形成を目的としており、短期売買には適していません。
短期での株価変動により利益を狙う場合は、爆発的な影響力のある株に一括で大金を投資する必要があります。
その分、リスクも高まり株価が落ちてしまった場合には大きな損失を被ることになります。



NISA貧乏になりたくないのであれば、リスクを取り過ぎるのはあまりに危険です。
余剰資金を使い、少額を定額でコツコツと積み立てた方が、投資初心者はリスクを抑えられるため、わたしはそちらをおすすめしています。
自分で情報収集ができない人
投資はいわば他人に自分のお金を預ける行為です。
預けたお金が倍になって返ってくることもあれば、半額以下になることもあります。
もし投資したお金が暴落で大きく減ってしまった場合、情報をうまく集められなければ「すぐに返して!」と売却するのではないでしょうか。
もし情報を収集していて、暴落の原因がわかっていれば冷静に対処できたかもしれません。
また、投資を始めると次から次へと魅力的な商品が発表されます。



最近ではFIREしたい人向けのファンドも出ましたね。
FIRE(経済的自立による早期退職)は多くの人々にとっては夢物語だが、これを目指すトレンドは現実にあり、新たな上場投資信託(ETF)を2本誕生させた。
出典:Bloomberg
このようなテーマ型ファンドは浮き沈みが激しく、長期投資には向いていません。



しかし、名前の魅力からつい積立投資したくなるのではないでしょうか?
投資をする前に、投資先の情報や手数料など、NISAの非課税のメリットが帳消しにならないような商品かをしっかりチェックしましょう。
もしひとりで勉強するのが難しいようなら、無料セミナーを受講するのもおすすめです。
特におすすめなのは日本一の投資スクールが手掛ける「バフェッサ」。世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏の投資マインドを参考に、NISAの攻略法が学べます。
通常5,000円の受講料がいまなら0円。



2時間の動画講義ですので、自宅でスマホで観れるので安心してください。
しかも、最後まで見ると超豪華特典がもらえます。
気になる方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。


投資リスクに不安を感じる人
市場の変動に強い不安を感じる人は、NISAには不向きです。
プロの投資家は口をそろえて、「投資で失敗してしまう原因は感情に流されてしまうこと」といいます。



それほどに、心理的な準備が必要だからです。
世界的な株価の暴落は、8年から10年ほどのサイクルで来るといわれています。
つまり、NISAで長期積立をするなら、最低でも2~3回はこの暴落に見舞われるわけです。
タイミング | 株価大暴落の歴史 | 下落率 |
---|---|---|
1987年 | ブラックマンデー | -30% |
1990年 | 日本のバブル崩壊 | -69% |
2000年 | ITバブル崩壊 | -45% |
2008年 | リーマンショック | -50% |
2020年 | コロナショック | -20% |
しかし、世界的な株価暴落からでも優良なインデックスファンドは復活し、日経平均株価やS&P500(アメリカの株価指数)は2024年には過去最高値を更新しています。
そして、積立投資を続けることで、暴落中の安いタイミングで株を購入することができ、株価が上がった際は目標の金額に達成しているわけです。
将来の世界の成長に賭けられる人は、NISAで積立投資へのチャレンジを検討しましょう。
リスクを抑えつつ早くお金持ちになりたい人は暗号資産積立がおすすめ!


長期でリスクを極力抑えて資産を築くなら、NISAがおすすめです。



歴史をかけて、全体の株価が上がった実績があるからです。
もしもっと早くにお金持ちになれるとしたらどうでしょうか。
短期では投資家としてのセンスが必要で、初心者にはあまりにもリスクがあり過ぎです。
しかし、中期ならその半々。
リスクを多少取りつつ大きな利益を狙えます。
今非常に勢いのある投資はビットコインの積立です。
実際に過去10年間積み立てた場合のシミュレーションを見てみましょう。
- 銘柄:ビットコイン(BTC)
- 期間:10年間
- 金額:1万円/月
- 元本:120万円
- 評価額:97,390,155円(+約9,600万円)





ご覧の通り、元本120万円投資しただけで10年後には1億円目前です。
2025年にアメリカでトランプ氏が2度目の大統領に就任しました。
トランプ大統領は「アメリカを暗号資産大国にする」と明言しています。
さらに3社のAIの予測によると、まだまだビットコインの価値は成長すると予想。
今のうちに少しでも投資しておいた方が良さそうだと思ってわたしもコツコツと少額を積み立てています。
コインチェックでは、独自の積立てサービスを実施中です。
1日約300円から積み立てられ、銀行口座と連携すれば入金する手間も必要なし。



勝手に積み立ててくれるので、10年後の成果を楽しみに待つだけです。
コインチェックの自動積立について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。


まとめ:NISA貧乏を回避しながら効率よく資産形成しよう


今回はNISA貧乏の避け方や貧乏でもNISAで積立投資をするべき理由について解説しました。
NISAで貧乏にならないために、以下のルールを守りましょう。
- 生活防衛資金を貯めてから投資する
- 余剰資金で投資する
- 長期で投資する
これだけでもかなり貧乏になるリスクは抑えられます。
そして、日本中の投資家が投資している「eMAXIS Slim 全世界株」や「eMAXIS Slim S&P500」のような優良ファンドに投資するのも大切です。



世界や株大国のアメリカの発展に期待して、淡々と投資を続けましょう。
また、もっと早く投資でお金持ちになりたい方は暗号資産への積立投資も併用すると良いでしょう。
安定的なリターンはNISAに期待し、リスクを少しだけとって資産形成のスピードアップはビットコインの積立投資に任せます。



わたしもこのNISAと暗号資産の両面で10年後に1億円達成を目指しています。
コインチェックなら、暗号資産初心者向けの取引所なのでおすすめです。
コインチェックについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください


最後までお読みいただきありがとうございました。