
不動産クラウドファンディングって怪しいって聞くけど本当?詐欺とか大丈夫?
今回は宅建の試験に1発合格し、金融系メディアのライターであるわたしが、なぜ不動産クラウドファンディングが「怪しい」といわれるかの理由について解説します。



まだ歴史の浅い投資方法だからこそ不安があるわけですね。
元本割れを起こしておらず、金融庁の登録を済ませた安全性の高い不動産クラウドファンディング3社もあわせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。


不動産クラウドファンディングとは?


不動産クラウドファンディングとは、インターネットを通じて多数の投資家から資金を集め、不動産プロジェクトに投資する仕組みです。





投資のETFや投資信託の不動産投資バージョンと思ってください。
これにより、投資家は少額から不動産に投資することが可能になり、一般の人でも不動産収益を得られます。
本来、不動産投資は大きな資金が必要です。そのため、一部の富裕層に限られた投資でした。
しかし、クラウドファンディングの登場により、少額から参加可能な投資手段として広がっています。
なぜ不動産クラウドファンディングは「怪しい」と思われるのか?


不動産クラウドファンディングは、合法的な投資商品です。
しかし「怪しい」というイメージが根強く残っています。
その大きな要因となる3つの理由をご紹介します。
国交省による注意喚起があった
国土交通省は不動産クラウドファンディングを装った詐欺への注意喚起を行いました。
その背景には、無登録業者による違法な勧誘や、実体のない投資案件への出資募集が複数みられたことがあります。
国交省の調査によると、以下のような問題点が指摘されています
- 無登録・架空業者による勧誘
- 自転車操業的な運営
- 投資物件の実在性や収益性に関する虚偽の説明
実際に起きた詐欺被害の事例
それでは、国交省に実際に紹介されている詐欺被害の事例を1つご紹介します。
- 投資や株に詳しい友人から勧誘を受けた
- 事業者に連絡を取ったところ、早い段階での出資を強く勧められた
- 信頼性を調べたところ、架空業者による同様の詐欺を発見
- 架空業者ではないかと疑うようになり、結果出資はしなかった
- 実際は、実在するクラウドファンディングサイトを騙るニセサイトへの誘導だった



この方は無事被害には遭わなかったようですが、中には出資金が返ってこなかった人もいるようです。
ポンジスキームの大半が匿名組合契約
不動産クラウドファンディングの多くは匿名組合契約を利用しています。
そして、ポンジスキームの大半が匿名組合契約。
YouTube「リベラルアーツ大学」でポンジスキームについてわかりやすく解説された動画があるので、気になる方はぜひ参考にしてください。



つまり、真っ当な不動産クラウドファンディングとポンジスキームとの区別が難しいわけです。
匿名組合契約のリスクは次のようなものがあります。
- 運営会社の経営状態が見えにくい
- 資金の流れが複雑で追跡が困難
- 投資家の権利が弱い
このような構造的な特徴が、詐欺的な事業者に悪用されるリスクを高めています。
しかし、適切に運営される不動産クラウドファンディングは、少額から不動産投資を始められる有効な投資手段です。
怪しいと思われる理由を理解した上で、適切な注意を払いながら投資を行うことが重要です。
まずは少額から始めて、運営会社や投資の仕組みへの理解を深めながら、徐々に投資額を増やしていくことをおすすめします。
安全な不動産クラウドファンディングの選び方


不動産クラウドファンディングを安全に活用するためには、信頼できる運営会社と投資案件を選択することが最も重要です。
適切な選定基準に基づいて投資先を選ぶことで、詐欺的な案件を避け、安定的な運用を実現することができます。
運営会社の信頼性と実績を確認
まず絶対に確認すべきポイントは、運営会社の信頼性と実績です。
運営会社の経営状況や実績が不安定だと、倒産リスクが高まり、投資資金が回収できなくなる可能性があります。
一方、実績が豊富な会社ほどトラブル対応能力が高い傾向があるといえるでしょう。
- 金融商品取引業者としての登録
- 運用実績



この2つは必ず押さえておきましょう。
例えば、COZUCHIの「金融商品取引業者としての登録」と「運用実績」は次の通りです。
金融商品取引業者としての登録
- 不動産特定共同事業 第1号及び第2号事業者(電子取引業務を行う)
- 許可番号:東京都知事 第60号
- 宅地建物取引業者 東京都知事(6)77822号
- 第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第740号
運用終了ファンド実績


このような信頼できる運営会社を選ぶことで投資リスクを軽減できます。
優先劣後出資制度の有無を確認
優先劣後出資制度があることで、元本割れのリスクを軽減できます。
優先劣後出資制度とは、優先出資者である投資家は、利益が優先して分配され、運用によって損失が生じた場合は劣後出資者である事業者の出資分から負担する仕組みです。
- 利益が発生した場合:投資家が優先して受け取る
- 損失が発生した場合:事業者が優先して損失を被る
つまり、損失が起きた場合、事業者の出資分から優先して補填されるため、損失が劣後出資の範囲内であれば投資家の元本が減らないということです。


ファンドの詳細ページで優先劣後出資割合を確認し、出資割合が高い案件(10%以上)を選ぶようにしましょう。
不動産クラウドファンディングで安全に投資するコツ


不動産クラウドファンディング投資を成功させるためには、基本的なコツを押さえることが大切です。
ここでは、初心者の方でも実践できる具体的な投資のコツをご紹介します。
複数の優良運営会社を比較する
運営会社選びは投資の成功を左右する重要なポイントです。
運営会社によって特徴があり、自分に合う不動産クラウドファンディングを利用することが大切です。
- 過去の運用実績
- 投資家サポート体制
- 情報開示の透明性
また、優良運営会社が出すファンドはどうしても人気が高く、募集を開始して数分で満員になることも少なくありません。
複数登録しておいて、投資したい案件が出たらすぐに出資できるようにしておくのが、成功のコツです。
余裕資金での投資を心がける
不動産クラウドファンディングは、生活に必要な資金ではなく、余裕資金で投資することが鉄則です。
不動産クラウドファンディングは半年から5年間といった、中・長期投資が一般的で、すぐにお金が手に入るわけではなく、また、ファンドが終了するまでお金はロックされているので、返金されることも原則ありません。
そのため、生活に必要なお金には手をつけず、余裕資金で投資するようにしましょう。
分散投資をする
リスクを抑えるために、投資を複数の案件に分散させることが重要です。
複数の案件に分散投資することでリスクを抑えることができます。
もしひとつの案件に集中投資していた場合、その案件が損失を発生した際は大ダメージを食らってしまいます。
一方、分散させておけば、損失が出た場合でも他の案件で利益が出れば、そのダメージを軽減、無効化することも可能です。
100万円を不動産クラウドファンディングに使うとし、1案件20万円までと投資上限を決めるなどするといいでしょう。
分散投資は投資の基本原則のひとつです。
不動産クラウドファンディングでも変わらず、原則に則って投資をするように気をつけましょう。
【怪しくない】安全な不動産クラウドファンディング3社


不動産クラウドファンディングの運営会社は数多く存在します。
その中でも、金融庁の登録がしてあり、かつ元本割れ0件の実績と信頼性で選りすぐった3社をご紹介します。
COZUCHI(コヅチ)


COZUCHIは、私の中ではイチ押しの不動産クラウドファンディングです。
イチ押しな理由は、柔軟な投資スタイルと高い利回りを提供する事業者だからです。
- 短期投資と中・長期投資の案件がある
- 1万円から投資可能
- 平均利回り実績が16.3%



不動産クラウドファンディングの良いところしかないってことです。
デメリットは案件を出せば取り合いになってしまい、投資できない可能性が高いこと。
それだけ多くの投資家に愛されている第一におすすめしたい不動産クラウドファンディングといえます。
\ 最大実績利回り283.5%! /


ヤマワケエステート


ヤマワケエステートは、高利回りを狙える短期運用型の不動産クラウドファンディングです。
例えば、運用期間は約3か月で想定利回りが84.6%のファンドを紹介していました。



結果、実績は想定を超える年利95%になりました。


ヤマワケエステートは社長自身が「利回り8%以下の案件は基本的に出さない」と語っています。
もちろん長期案件もありますが、ここぞと短期で利益を出したい人にとっては、常にチェックすべき不動産クラウドファンディングといえるでしょう。
\ 最大95%の利回り実績 /


CREAL(クリアル)


安定性重視の不動産クラウドファンディングに投資したい人は、CREALがおすすめです。
上場している大手企業の信用力と実績を背景に、安定した運用を実現しています。



2018年のサービス開始以来、元本割れはありません!
平均想定利回りは4.3%で、不動産クラウドファンディングの中では平均的です。
長期的な資産形成に適した安定性の高い投資をしたい人にぴったりの不動産クラウドファンディングといえるでしょう。
\ 安定した運用で元本割れなし /
まとめ:安全な不動産クラウドファンディングを利用しよう


今回は不動産クラウドファンディングが怪しいといわれる理由について解説しました。
怪しいといわれる理由は、大きく2つ。
- 実際に詐欺被害が起き、国交省が注意喚起した
- 匿名組合契約でポンジスキームが横行した



どんな投資でも悪いことをする人がいますね。
また、不動産クラウドファンディング自体が、まだ新しい投資手法であるがゆえに様々な懸念や不安が存在しているのでしょう。
しかし、信頼のおける企業がしている不動産クラウドファンディングなら、そのような心配はありません。
今回ご紹介した3社は金融庁に登録されているだけでなく、元本割れを起こしたことがない企業です。
安心して投資ができるので、不動産クラウドファンディングに興味がある方はぜひこの機会に投資家登録してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。