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銀行口座は支店が違えば2口座以上作れるのか?複数の口座を持つ方法とメリットを解説

貯金用と給料の振込用と銀行口座をわけたいな…。副業も始めたいし、今の銀行でもうひとつ口座を開設できないかな。

今回は銀行口座を10社以上持つわたしが、このような悩みに答えていきます。

なごみ

金融系Webライターの職業上、様々な銀行口座を開設してきました。

大昔はひとりで同じ銀行内で複数の口座を開設できましたが、今は原則「1つの銀行につきひとりに1口座まで」となっています。

この記事では、同じ銀行内で2つ以上口座を開設できない理由や、複数の銀行口座を開設し管理するコツについてご紹介します。

資産管理をもっと効率的にしたい、これから副業を始めたいという方はぜひ最後までご覧ください。

目次

【結論】同じ銀行では支店が違っても原則作れない

【結論】同じ銀行では支店が違っても原則作れない

同じ銀行では支店が違っても、原則として複数の普通預金口座を作ることはできません。

まずはその理由を3つご紹介します。

理由① 犯罪など不正利用を防ぐため

複数の普通預金口座を作成できない理由のひとつは、犯罪や不正利用を防ぐためです。

振り込め詐欺やマネーロンダリングなどの犯罪に、複数口座が悪用されるリスクを最小限に抑えるために、この制限が設けられています。

複数口座が容易に作れる環境では、犯罪者が偽名や盗用した個人情報を使い、資金の分散や隠匿に利用する恐れがあります。

なごみ

アニメやドラマでも、偽名の口座って耳にしたことがありますよね。

これを未然に防ぐため、銀行は口座開設を厳格に管理しているわけです。

理由② 休眠口座対策・維持費用削減のため

同じ銀行で複数口座を作れない理由の2つ目は、休眠口座の増加を防ぐためです。

休眠口座とは、一定期間取引が行われない口座。銀行にとっては維持コストのみが発生する状態である。

休眠口座が増えると、銀行側に管理コストが発生します。

このコストを削減するため、銀行は複数口座の開設を制限しています。

理由③ 手続きミスやシステムトラブルを防ぐため

最後の理由は、手続きミスやシステムトラブルを防ぐためです。

複数口座を持つと、銀行側は顧客管理が複雑化し、トラブルのリスクが高まります。

なごみ

「銀行がミスするわけないでしょ」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

実際のところ、GMOあおぞらネット銀行では以下の誤送金がありました。

GMOあおぞらネット銀行が9月30日起こした一括振り込みの誤送金で、約5000万円多く振り込んだ法人口座があることが分かった。

引用元:日本経済新聞「GMOあおぞらの誤送金、5000万円過振込も 返金は完了

上記のニュースとは直接的な関係性はありませんが、銀行側からすると、同じ住所・同じ名前の取引先がいくつもあると、ミスを誘発しやすいわけです。

トラブルを少しでも発生させないためにも、銀行は口座数を制限しています。

複数の銀行口座を作る具体的な方法

複数の銀行口座を作る具体的な方法

副業収入の管理や家計管理を効率化するために、目的別の口座開設が有効です。

なごみ

実際にわたしも複数の銀行口座を使って資産を管理しています。

それでは、複数の銀行口座を開設する方法について解説します。

別の銀行で口座を開設する

複数の銀行口座を持つ最も簡単な方法は、異なる銀行で新たな口座を開設することです。

日本では、多くの銀行が口座開設の手続きを受け付けており、選択肢が豊富。

  • 地方銀行
  • メガバンク
  • 郵便局
  • 信用金庫
  • ネットバンク
なごみ

どれを選べばいいかわからないという方は、ネットバンクがおすすめです。

ネットバンクは窓口がないため、コストをダウンを実現しており、振込手数料が無料もしくは非常に安くなっています。

銀行振込手数料(他行宛)
三菱UFJ銀行990円
三井住友銀行990円
みずほ銀行990円
住信SBIネット銀行0円(回数制限あり)
制限以降:一律77円 
楽天銀行0円(回数制限あり)
制限以降:一律145円
※3万円以上の場合
なごみ

振込手数料が圧倒的に違いますね。

もし追加で銀行口座が必要な場合は、コストの低い別の銀行口座を開設することを検討に入れましょう。

ネットバンクの目的別口座を活用する

一部のネット銀行には、目的別口座というサービスがあります。

目的別口座とは、1つの口座内で、生活費、貯蓄、教育費といった目的ごとに仮想的な小口座を作成できる機能。

目的ごとにお金を管理できるので、お金の使い道が明確になり、効率的に貯金しやすくなります。

目的別口座があるネットバンクは以下の通りです。

なごみ

両社最大10口座まで無料で開設できます。

入出金は目的別口座で直接行うことはできませんが、管理のしやすさがグンと上がります。

例外的に同一銀行で2口座作れる銀行を利用する

実は一部の銀行では、相談すれば例外的に一人で2口座作ることも可能です。

例えば、広島銀行では以下の様に公式ホームページで明かされています。

申し訳ございませんが、個人名義の普通預金口座(総合口座含む)は、原則として、お1人さまにつき1口座とさせていただいております。
なお、給与振込・口座振替等で口座開設店のご指定があるなど、事情がある場合は、作成を希望される〈ひろぎん〉窓口に事情をお申し出ください。 

引用元:広島銀行

原則一人1口座ですが、どうしても同銀行で2つ持ちたい場合は窓口やカスタマーサポートに相談してみましょう。

複数の口座を利用するメリットとコツ

複数の口座を利用するメリットとコツ

複数の口座活用で、お金の管理が楽になり資産形成も効率的になります。

具体的にどのようなメリットがあるのかをご紹介していきます。

生活費・貯蓄・教育費など目的別に使い分けられる

複数の銀行口座を持つことで、生活費や貯蓄、教育費などの支出を目的別に分けて管理することができます。

目的ごとに口座を分けることで、どの分野にどれだけお金を使っているのかが明確になり、家計管理が効率的です。

お金をひとつの口座で管理すると、支出の内訳が把握しづらくなり、貯蓄が計画通りに進まない場合もあるでしょう。

一方、用途ごとに口座を分けると、残高の確認や予算の振り分けが簡単になります。

管理例

  • 生活費用:毎月20万円
  • 教育(進学)費用:毎月2万円
  • 貯蓄用:毎月5万円
  • 投資用:毎月3万円
なごみ

生活費以外には手を出さないと決めていれば、貯金が捗りますね

まずは自分の支出項目を洗い出し、それに応じた口座を新たに開設し、目的別に管理を始めてみましょう。

本業と副業の収支をわけることで確定申告がしやすくなる

本業と副業の収入を別々の口座で管理することで、確定申告がスムーズになります。

収支を分けて管理することで、帳簿作成や経費の振り分けがかんたんになるからです。

同じ口座で本業と副業の収支を管理すると、入出金履歴を整理するのに時間がかかってしまいます。

なごみ

副業をしている場合は、事業用の口座を持っておかないと確定申告のときに本当に後悔します…。

それを避けるためにも、副業を始めたタイミングで事業用の専用口座を開設し、経費や収入を明確に分けて管理しましょう。

 各銀行の特典やポイントプログラムを活用できる

複数の銀行を利用することで、それぞれの特典やポイントプログラムを最大限に活用できます。

銀行ごとに異なるキャッシュバックやポイントサービスがあり、それらを効果的に活用することで家計の節約につながります。

例えば、振込等は手数料無料の住信SBIネット銀行でしたり、給与振り込み先を楽天銀行にしてSPUを+0.5倍にしたりすることが可能です。

現在利用している銀行の特典を確認し、必要であれば新しい銀行口座を開設してメリットを享受しましょう。

ペイオフ制度でや破綻リスクに備えられる

複数の銀行口座を持つことで、ペイオフ制度を利用して資産を守ることができます。

ペイオフ制度とは、1金融機関あたり預金1,000万円を保護する制度。

複数の口座を持ちお金を1,000万円以下に分散させることで、銀行が破綻した場合でも預けていた分のお金が守られます。

もし、貯金額が1,000万円を超えている場合は、複数の銀行に分散させてリスクに備えましょう。

システムトラブルに備えられる

複数の銀行口座を持つことで、システムトラブルが発生した際にも柔軟に対応できます。

なごみ

銀行のシステム障害が起きた場合、入出金ができません…。

そうなると、急に現金が必要になった時たいへん不便です。

そんなとき、もし他の銀行口座にお金があれば、急な出費でも問題なく対応可能でしょう。

メイン口座とは別に、緊急用のサブ口座を開設しておくことも、いざという時に非常に役に立ちます。

複数の口座を利用するデメリットと注意点

複数の口座を利用するデメリットと注意点

複数の口座を持つことで発生するデメリットもあります。

デメリットに注意して、本当に複数の口座が必要かを見定めましょう。

口座管理の手間が増える

用途ごとに口座を分けることで管理はしやすくなりますが、その分すべての口座を適切に管理するための時間と労力が必要になります。

そのため、複数の銀行口座を持つと、残高や入出金の管理が複雑になり、手間が増える可能性があります。

さらに、複数の口座にまたがる資金移動も頻繁になることもあり、管理が煩雑化してしまうケースも。

なごみ

本末転倒ですよね…。

煩雑化して手間が増えないように、具体的には以下の対策を取りましょう。

  • 家計簿アプリの活用
  • 口座の役割を明確化
  • 月に1度すべての口座残高をチェック

現在利用している口座の数を見直し、もし不要な口座があれば解約する、統合するなどして管理負担を減らしましょう。

振込手数料がかかる場合がある

複数口座を利用する場合、資金移動の際に振込手数料が発生することがあります。

特に異なる銀行間での資金移動では手数料が発生するため、頻繁に資金を移動する場合はコストがかさむ可能性も。

資金移動を頻繁に行う口座はメイン口座として、なおかつ手数料が無料の銀行を利用するようにしましょう。

また、可能なら目的別口座サービスがあるネットバンクを利用することも検討しましょう。

複数の銀行口座を持つのが適した人

複数の銀行口座を持つのが適した人

銀行口座は、持てば持つだけ管理コストが必要です。

一方で、口座を複数持つ目的がしっかりあれば、非常に管理がしやすくなるのも事実。

それでは、複数の口座を持つのがぴったりな人は以下の通りです。

  • 副業収入がある人 ⇒ 事業用の収支をわけないと判断時にしんどい
  • 貯金目標が明確な人 ⇒ 教育費・住宅購入などの長期目標の管理がしやすい
  • 資産が1,000万円を超える人 ⇒ 銀行破綻のリスクに備えられる
  • 家計管理を徹底したい人 ⇒ 無駄な支出を可視化し貯蓄スピードが上がる

これらの条件に該当する場合は、複数口座の活用を検討することをおすすめします。

まとめ:銀行口座の使い分けで効率的な管理を実現しよう

まとめ:銀行口座の使い分けで効率的な管理を実現しよう

今回は同じ銀行口座でも支店が違えば開設できるのかについて解説しました。

原則、支店が違っても同一の銀行ではひとりに対して1口座しか持てません。

しかし、複数口座を持つことで収支の可視化に繋がったり、副業収支の管理がラクになったりとメリットは非常に大きいです。

複数の口座を持ちたい場合は以下のやり方があります。

複数の口座を持つ方法

  • 別の銀行で口座を開設する
  • ネット銀行の目的別口座を活用する
  • 例外的にならないか銀行に相談する

わたしとしては、振込手数料が一定回数0円の住信SBIネット銀行楽天銀行を利用することがおすすめです。

ぜひ検討してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました^^

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